息苦しくなったときの対処法

息苦しいと思ったときは、楽になる姿勢をとりましょう

肺線維症の患者さんは、日常生活の中で息苦しさを感じてしまうことがあります。息苦しさを感じたときでも、呼吸を楽にする姿勢を知っておくことで、あわてずに対処することができます。また、息苦しいときは、無理をせずに周りの人に助けを求めましょう。座る場所を探してもらったり、病院に連絡をしてもらうなど、早期に対応することが大切です。

呼吸を楽にする姿勢

息苦しさを感じたときは、楽になれる姿勢をとりましょう。息苦しくなったときにあわてないように、普段の生活の中で、自分にとって楽な姿勢をみつけておきましょう。また、楽になる呼吸法を行うと、息切れを軽減できることもあります。
参考:楽になる呼吸法

座る場所があるとき
テーブルや机があるとき
テーブルや机があるとき
  • 腕をのせて、ひじをつき、姿勢を安定させる
  • 枕などを机に置き、うつぶせの姿勢をとる
テーブルや机がないとき
テーブルや机がないとき
  • 両手や両ひじをひざについて姿勢を安定させる
  • 両足をしっかりと床につけ、姿勢を安定させる
座る場所がないとき
胸の高さぐらいの台があるとき
胸の高さぐらいの台があるとき
  • 腕をのせ、ひじをついて姿勢を安定させる
両手をひざにつき、背中を壁につけてよりかかる
両手をひざにつき、背中を壁につけてよりかかる
  • 壁に背中をつけ、両手をひざの上にのせ、姿勢を安定させる
  • 背中全体を壁につけてもよい
両手を壁についてよりかかる
両手を壁についてよりかかる
  • 両手の上に、ひたいや頭を置き、壁によりかかる
  • 手が高すぎると息苦しさが増すので、気をつける
寝ているとき
あおむけ
あおむけ
  • 頭を上げて、ひざを曲げる
  • 枕やクッション、布団などを利用して頭を上げ、ひざを曲げられる姿勢をとる
横向き
横向き
  • 枕やクッションを利用して、苦しくない向きで姿勢を安定させる
  • 安定したら、手足の力を抜いて、口すぼめ呼吸をする
監修:
公立陶生病院
副院長 兼 呼吸器・アレルギー疾患内科 部長 近藤 康博 先生
このページをPDFにする

作成年月:2021年9月