オフェブによる治療の目的

IPFの治療の目標

IPFの治療は、病気の進行を抑えることを目標に行います。

IPFの病気の進行のスピードと経過は、患者さんそれぞれで異なります。
数年の単位で徐々に病気が進行する方もいれば、急速に進行する方もいます。ただ一般的に、IPFは肺の線維化が進展し呼吸の機能が徐々に低下していく病気です。
肺の線維化により呼吸の機能(肺活量など)が低下する患者さんは生命予後が不良である可能性が知られています。そのため、IPFの治療では肺の線維化を抑制し、呼吸の機能の低下を抑えることにより、病気の進行を防ぐことが目標と考えられています。

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治療開始のタイミング

呼吸の機能などをみながら治療の必要性を総合的に判断します。

IPFの病気の進行のスピードと経過は、患者さんによってさまざまです。
オフェブによる治療は、病気が進行した方でも、診断から早期の方でも、肺の線維化を抑制し、呼吸の機能の低下を抑える可能性があります。
ただ一般的に、IPFの患者さんでは、定期的に検査をしながら、呼吸の状態を確認し、悪化がみられたら治療を開始します。

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治療継続の重要性

定期的に病院を受診し、IPFの治療を継続することが大切です。

オフェブは、肺の線維化を抑制し、呼吸の機能の低下を抑えることを目的としたおくすり(抗線維化薬)です。
オフェブなどの抗線維化薬は、服用中でも息切れなどの症状の改善が感じられないことがあります。しかし、おくすりを自己判断で中止すると病気が急に進行する可能性もあるため、医師の指示にしたがってきちんと服用を継続することが大切です。
「症状が変わらないから」、「今は症状が軽いから」といって、患者さんご自身で判断して服用を中止しないようにしてください。
病気の進行を継続的に抑えるために、IPFの治療は長期にわたることを理解しておきましょう。
また、症状が安定していても、病気の経過や治療の効果、副作用を確認するために、定期的な受診は欠かせません。
さらに、IPFでは、肺がんや、感染症、肺高血圧症などの合併症を発症することがあります。合併症への対策を早めに行うためにも、定期的に病院を受診しましょう。

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IPFの治療は医師がおくすりの有効性と安全性についてよく検討し、患者さんの価値観も考慮したうえで治療法が決定されます。詳しくは医師にご相談ください。